こんにちは。
話し方&プレゼンテーションの専門家
セルフプロモーションコンサルタントの小紫真由美です。
漫画家のやなせたかしさんが13日にお亡くなりになりました。
94歳。亡くなるまで「現役」でした。
やなせ氏といえば、だれもが知る国民的人気アニメ&キャラクター、アンパンマンの生みの親。
思いやりと勇気にあふれたアンパンマン、私も子どもも大好きです。
東日本大震災の前は、「引退する」と言っていたやなせさんでしたが、
被災地で『アンパンマンのマーチ』が流れていると聞き、
「引退するのはやめた。死ぬまで現役」と語っていたそうです。
やなせさんが亡くなるまで情熱を注ぎ込んだアンパンマン。
その「誕生秘話」をご存知ですか?
アンパンマンは従来の「正義のヒーロー」の概念を覆すコンセプトで生まれました。
やなせさんは、日中戦争に従軍。
その際、食べる物がなく、タンポポなど野草を食べて飢えをしのいだこともあったといいます。
その経験をもとに考えた、やなせ氏の「正義のヒーロー」像とは、、、
悪者と闘って相手を倒す従来のヒーローではなく、
「ひもじい人、飢えた人を救うヒーロー」でした。
「正義のヒーローが敵を倒したとしても、戦いの結果、周囲は戦火に包まれ、(街は)破壊される。
従来の正義のヒーローは、その状態を放置したまま、去って行ってしまいますよね。」
そう語っていたやなせさん。「それが本当の正義なのか?」
この疑問が 後に やなせさんが思う正義のヒーロー、アンパンマンとして形になります。
やなせさんが、アンパンマンに込めた強い思いとは、、、。
コチラでご紹介しています
(やなせたかし 「アンパンマンの遺書」より)
正義のための戦いなんてどこにもないのだ。
正義は或る日突然逆転する。
正義は信じがたい。
ぼくは骨身に徹してこのことを知った。これが戦後のぼくの思想の根本になる。
逆転しない正義とは献身と愛だ。
それも決して大げさなことではなく、眼の前で餓死しそうな人がいるとすれば、
その人に一片のパンを与えること。
絵本「あんぱんまん」のあとがきでは、、、。
「ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものではないし、
そしてそのためにかならず自分も深く傷つくものです」
本物の戦争を体験し、正義の概念が突然に変わってしまう現実を知ったやなせさんが
実感した「いつ、どの時代も どこにいても絶対に変わらない正義」
それは、自分の正義を主張して相手を倒すことではなく、
相手に与えること。「愛」。
そして、与えることの象徴である、
「飢えた人に食べ物を与えること。」それが正義のヒーロー、アンパンマンの原点だったんですね。
ちなみに、アンパンマン、当初は、あんパンを配る太ったおじさんが主人公の絵本だったそうです。
(単行本のタイトルは『十二の真珠』)
1973年、これを発展させたキャラクターとして、あんパンでできた頭部を持つ
「あんぱんまん」が「キンダーおはなしえほん」(フレーベル館)10月号に登場。
ちなみに、こちらは、やなせ初の幼児向け絵本。
1975年、キャラクター名を片仮名に変更した続編の絵本『それいけ!アンパンマン』を出版。
ちなみに、絵本のアンパンマンは当初、貧困に苦しむ人々を助けるという内容でした。
しかし、出版社からは「こんな内容じゃ売れませんよ」と言われ、
その後、5年間、やなせ氏は続編を書かなかったといいます。
ところが、、、大人からは酷評を受けたこの絵本が、
子供たちの間でドンドン人気となり、「絵本がボロボロになった。」と
幼稚園や保育園などからの注文が殺到するようになったそうです。
子どもって、本当に面白いもの、素敵なものは、ちゃんと理解するんですね。
やなせさんが アンパンマンに込めて伝えた思い。
相手に与える「正義」、分かち合う心、、、それは、アンパンマンと共に、これからも
しっかりと引き継いでいきたいですね。
柔和で茶目っ気たっぷりの表情の奥に隠された強く揺るがぬ信念。
自分の生涯をかけて、メッセージを発し続けたやなせさんを思いつつ、
私も、ささやかでも、何かを後に残せる仕事がしたいと念じています。
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