伝わる話し方&聴き方の専門家 小紫真由美です。
富山県氷見市での講演の翌日、早起きして金沢に移動しました。
数時間だけでも、立ち寄りたかったんです。
十数年ぶりの金沢は
北陸新幹線の開業以降、観光客が一気に増え、活気にあふれていました。
新鮮な日本海の幸が並ぶ近江町市場で干物や食材を買い、
「ここだけの味」と勧められた香箱ガニやガスエビのお寿司を味わい、
古き良きたたずまいを残す東茶屋街を散策。
駆け足でしたが、十分満足しました^^
さて、帰路につくため、向かったのは、金沢駅。
金沢駅の東口の玄関は、伝統芸能に使われる鼓をイメージした「鼓門」。
堂々とした風格がありますね。
アメリカの旅行誌で、「世界で最も美しい駅」の一つとして選ばれたというのも
うなずけます。
門をくぐった先にあるガラスドーム。上から吊られたメッセージが飛び込んできます。
見ると・・・
「金沢に来るなら、
春か夏か秋か冬が
いいと思います。」
・・・。なるほどお!そうきたかあ・・・。
うまいですね。このキャッチフレーズ!!
要するに、「金沢は一年中楽しめるところです。」ってことが
言いたいんでしょうけれど、
それでは「ありきたり」すぎて、見た人の心に残らない。(:_;)
そこで、
「金沢に来るなら・・・」
と興味を惹き付けておいて、その先を読ませて、
「なーんだ!」という「意外性」で、見た人の記憶に残す。
これだけの短いメッセージなのに、いっぺんに覚えてしまいました。
しかも、「ねえ、聴いて聴いて!」って、思わず家族にまで教えてしまいました。(笑)
見た人の記憶に残り、相手を動かすメッセージの極意。
・短くシンプル
・意外性がある
を備えた 素晴らしいメッセージですね。
色んな意味でまた行きたくなりました。