伝わる話し方の専門家、小紫真由美です。
先日、参加したある研修で、
いわゆる「課題解決ゲーム」を体験しました。
4~5人でチームを作り、
メンバーが互いの持つ情報を伝え合い、
制限時間内に、与えられた課題を協働で解決する・・・というもの。
ちなみに、その時のメンバーは、たまたま席が隣り合っただけの
完全な初対面です。
(イメージ)
ゲームは研修が始まって間もなく実施されたため、
メンバーは会話らしい会話はもちろん、
自己紹介もしていない状況でスタートしました。
お互いをよく知らない者同士、「始めてください!」と言われても、
すぐに話せない、動き出せない、ぎこちな~い雰囲気になったのですが、
こういう時、私は 自然に自分から声を発するタイプでして(笑)
まず、ゲームの進め方について提案し、皆さんの合意を得て、スタート。
進行中は、
それぞれの方の発言を引き出し、整理して…という、
いわゆる「ファシリテーター」のようなことを自然に&夢中にやっていたみたいです。
時間がたつにつれ、話し合いは活性化し、
結果、制限時間内に、無事、課題を解決できました。
やったァ!とみんなで喜びあえるのも チームで取り組む醍醐味ですね。
終了後、
自分達の「取り組み方」を振り返る時間がとられました。
チームの方達からは
「小紫さんのリーダーシップのおかげで、すごく話し合いが活性化しました。」
「小紫さんがいなければ、こんなふうにスムーズに進まなかったと思う。」
「すごい強みですよね。」
など、フィードバックをいただき、
嬉しさがじんわり^^
とはいえ、私、分かっていたんですよね。
自分は実は「弱点」だらけだってことを。
それが、「足かせ」にならずに済んだのは、、
他の皆さんの「おかげ」だということを!
たとえば・・・
ゲーム開始直後、
「皆さん、よろしくお願いします!一緒に頑張りましょう。」と声をかけ、
「どうやって進めましょうか?」と
話し合いを始めたところ、お1人のメンバーが静かに言いました。
「あのぉ、ゲーム始める前に、まずは互いの自己紹介をしませんか?」と。
あちゃー!やってしまった(*^^*)
前のめりに進もうとする私は、そこで我に返りました。
大事なことを忘れるところでした!
他にも、
意見交換が白熱する中、
それぞれの情報が頭の中でコンガラがってしまった私に、必要な情報を伝えてくださる方、
私が見落としている細かい部分を指摘してくださる方・・・
他の皆さんが、私に足りない部分をカバーしてくださったからこそ、
私は、なんとか自分の役割に集中できたんです。
つまり、チームだからこそ、自分の個性を発揮できたんです☆
振り返りの際、お1人の方が言いました。
「メンバーが自然にお互いの持ち味を発揮できましたよね。」と。
自分の弱み(足りないところ)は、他の誰かが強みを発揮するキッカケとなる
そこに気づけたことが、大きな収穫でした。
だから、お互いに自分の弱みや苦手なことは、隠すのではなく、
堂々と見せあった方がいい。
私やあなたが苦手なことは、他のだれかが活躍するチャンスになるのですから。