伝わる話し方の専門家
小紫真由美です。
4月は、通常の業務に加え、
新しい仕事が始まったり、
コロナでストップしていた仕事が再開したり、、、と
例年以上の忙しさを感じています。
ちなみに我が息子は中学生になりました♡
新しいことにチャレンジするのは
緊張しますが、
成長の喜びも味わえます。
ご縁に感謝しながら、
ただ目の前のことを懸命にやるのみです☆
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先日、
ある組織に
研修に行ったときのこと
事前の打合せで
先方は、研修の責任者と、
その部下の方、お二人でした。
名刺交換をしてから、
着席を勧められ、
責任者の方も着席されました。
その方が、
早速打合せに入ろうとする一方で、
部下の方は席の斜め後ろ、
入り口近くで立ったままです。
私はそのことに
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「違和感」
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を感じました。
ちなみに、
椅子が足りないわけでなく、
上司の隣は空いています。
「どうぞおかけください」
とお声がけしたのですが・・・
部下の方は
「いえ、私はここで、、、」
と遠慮します。
それでも、
自分が座っている目の前で
直立不動で立っている方がいるのは、
どうしても落ち着きません。
「どうぞ座ってください。
こちらで打ち合わせに
参加してくださった方が有難いです」
と再度促すと、
「それでは、、、」
と言って、
着席されました。
このように
接客する際、
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上司が座って、
部下は起立したままの
状態でその場にいるというスタイルは、
この組織では「通常のこと」
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だそうです。
つまり、
長年当たり前のように
行われてきた慣習ということです。
しかし、
そもそも
打ち合わせする後ろで、
部下の方が立ったまま控えている
そのことに何の意味があるのでしょうか?
打ち合わせに参加するなら、
着席するのが自然ですし、、、
そうでないなら、
貴重な時間を、
その場に立ったまま過ごすのは
もったいないです。
もし、
この慣習に
意味があるとしたら・・・
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上下関係を目に見える形で伝えている
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ということぐらいしか
思いつきません。
ゲストへの気遣いやマナー?
そうではないですよね。
(かえってこちらが気を遣います)
もしかすると
「ただ、昔からそういう
しきたりだったから、それに従っている」
というのが本当のところかもしれませんね、
自分たちが、
何の疑問も抱かずに
やっていることが
実は本質を外れている
というケースは少なくありません。
そして、
こういった慣習が
多ければ多いほど、
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意味のない慣習や形式を守ることに
多くの意識や時間を使われ、
本来の目的が忘れられている傾向がある
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と感じます。
長年
「そういうものだったから」
と続いてきた慣習は、
それなりの「重み」を持ち、
「これって変ですよね?」
と言いづらい風土を形成し、
その結果、
組織の中にいる人たちは
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自分で考え行動するのでなく、
言われたことや既存の方法に
従うようになっていきます。
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環境が大きく変化する中、
組織には、
生き残りをかけた変革、
イノベーションが求められています。
しかし、
「ウチでは、
そうすることになっているから、
そうする」
という思考停止の状態から、
成長やイノベーションは
生まれづらいでしょう。
これは、
なにも会社に限った話でなく、
地域のコミュニティや
同好会などでも同じだと思います。
日々の仕事の中で、
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「これって、変じゃない?」
「そもそも、コレをやることに意味があるの?」
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という違和感を大事にしてほしいと思います。
当たり前になっている、
その業務、行動は、
本来の目的やゴールにとって、
意味のあることですか?
ちなみに冒頭の打ち合わせ・・・
同席された部下の方、
立っていたときよりも
ずっとリラックスした表情で
ニコニコしながら話を聴いてくださいました。
みんなハッピーが一番うれしいです☆