伝わる話し方の専門家
小紫真由美です。
前回は
解釈のしかた1つで、生まれる感情や思考、行動がまるで変わり、
その結果、
人生が大きく変わってしまうという話をしました。
今回は私自身の事例をもとに
「解釈」の威力についてお話します。
私は小学生の頃、成績がパッとしませんでした。
特に苦手だったのは算数で、2歳年下の弟が解ける問題さえ
手も足も出ないことが多々あったほど。(汗)
問題が分からないので、勉強するのが苦痛。
だから勉強しない。
結果、成績が下がる、、、という悪のループにはまり、
劣等感いっぱいでした。
転機は中学校に入学した春に訪れました。
算数は数学という名称になり、
最初に学んだ「正の数・負の数」(今でも覚えています!)。
ご存じの方も多いと思いますが、
教科書の最初の方には
2-3=-1
のような、算数が苦手な子でも、ちょっと説明を聞けば
すぐに解けるレベルの簡単な問題が並んでいました。
その瞬間、私は思いました。
「めっちゃ簡単!」
もちろん、ほとんどの生徒にとって、簡単な問いだったでしょう。
でも、私は、さらにこう思ったのです。
「私、数学苦手じゃないかもしれない。やればできそう!」
この解釈が私の背中を押しました。
(簡単な)問題が分かる→嬉しい&やる気が出る
→レベルアップした問題に挑戦→解ける→嬉しい&やる気が出る→挑戦、、、
という好ループが回り始めました。
問題が解ける喜びを何度も味わううち、自信が生まれ、
解けない問題にもぶつかっても、あきらめずに参考書を読んだり
先生に質問したり、工夫を重ねるようになりました。
そのうち努力がテストの結果に反映されるようになると、
それが励みになり、益々やる気になり、、、。
気が付くと、あんなに逃げていた勉強に、
自分から好んで取り組むようになっていたんです。
そして、1年生の後半には学年で2位。
3年生の模試では、3000人中1位という成績をとることができました。
この経験は
「やればできる!」という信念となり、その後の人生においても、
未知のことにチャレンジするときの心のよりどころとなりました。
お伝えしたいのは
「ある事実に接したとき、物事をどう捉えるか」という解釈が人生を左右するということ。
もし、中学1年だった私が、簡単な数学の問題を解けた時
「簡単だなあ。でも、こんなの誰でも解けるだろう。出来て当たり前だ」
と解釈していたら、その後も、頑張る気力は出てこなかったでしょう。
そうではなく、「簡単!私、数学出来るようになるかも!」
と(勘違いもふくめ)思いこんだことが
自分から勉強する行動につながり、その後の流れを大きく変えたのです。
勘違いも含めた思い込みや捉え方(解釈)が
いかに人生に影響するかを実感します。
もしもビジネスで思うような結果が出ない場合、
「努力しても報われない。結果が出せない自分はダメだ。」と捉える人と
「やり方が間違っていたんだろうなあ。他にどんな打ち手があるんだろう」と考える人とでは
どちらが成功しやすいか、言うまでもないと思います。
もし、今の自分の姿が、本来望んでいた状態から程遠いと思うのなら、
自分の解釈に目を向け、書き直すことで道が開けるかもしれません。
あなたの解釈は、あなたにエネルギーを与え、動機づけていますか?
あなたや周囲が望む結果をもたらしていますか?