初対面で仕事につなげる!話し方&プレゼン術の専門家、
PRコンサルタントの小紫真由美です。
今回は
思い出すたびに、切なく、涙ぐむような気持ちになる出来事について
書いてみます。
いつか、自分の中でちゃんと振り返ってみたかったあの頃の事。
うまく伝えられるかどうか分かりませんが、
書いてみます。
それは、今から6年前。
息子を産んでまもなくの私に、ある仕事のオファーがありました。
それは、県外で、宿泊を伴う仕事でした。
当時、息子はまだ4ヶ月。私はようやく、単発の研修や司会を
再開したばかり。
「おっぱいから離れない赤ちゃんを抱えて、数時間の仕事ならまだしも、
遠方で、しかも出張なんてありえない」
親も主人も大反対しました。
その気持ちはよくわかります。
普通なら、お断りするところでしたが、
その仕事は、私には、ぜひやってみたい!と思う内容で、
どうしても諦めきれませんでした。
母乳で育てていた我が子を置いて出張にはいけない。
そこで考えたのが、子どもと一緒に出張するという
無謀な計画でした。
ただ、私には考えがありました。
当時、幸いにも、妹夫婦が東京に住んでいました。
東京駅で妹に子どもを預け、何時間か面倒を見てもらう。
私はそこから、仕事先に行って、終わり次第、
急いで妹の家に行く・・・。
そんな計画でした。
私としか過ごした事の無い、神経質な赤ん坊が
いきなり「他人」に預けられたら、どうなるか・・・
不安もよぎりましたが、「大丈夫だよ」という妹の言葉に
救われました。
渋々ですが、夫も許してくれ・・・
迎えた当日。
スーツ姿で息子をおんぶし、駅へ。
新幹線に乗るや否や、
おっぱいを求めて泣くので、
あらかじめ調べておいた「多目的室」という個室を空けてもらい、
そこで、
ずっと授乳して過ごしました。
東京駅に着くと、
ものすごい混雑。
両手に大きな荷物。
おんぶした息子を人にぶつけないように、
ころばないように、
緊張しながら 歩いて行きます。
スーツ姿で疲れた様子で赤ちゃんをおんぶした私は
相当目立ったようで、ジロジロ見られました(笑)
「私、こんな小さな子をこんな人ごみに連れてきて、何してるんだろう?」
そんな思いがよぎります。
おんぶひもをギュッと締め直すと、ちょっとだけ
気持ちが強くなった気がしました。
妹に「くれぐれもよろしく」と頼み、
息子を残して、仕事先へ。
自分で決めた事なのに、後ろ髪を引かれる思いとは
まさにこのこと。
泣きたい気持ちのほうが強かったです。
(続きます)