伝わる話し方の専門家 小紫真由美です。
たまたま深夜につけたテレビ番組で
詩人のドリアン助川さんの言葉に
「ううーー」と、うなってしまいました。
「ほんと、そうですよね!」という思いです。
私が見たのは、東北発☆未来塾という番組
http://www.nhk.or.jp/ashita/miraijuku/index.html
「東北の未来を担う若者が、さまざまな業界で活躍する講師から”未来を創るチカラ”を学ぶ」姿を
伝えています。
今回のテーマは「言葉のチカラ」
塾生達は講師のドリアンに引率され、
震災で大きな痛手を受けた東北の街に「言葉探しの旅」に出かけます。
(番組公式HPより)
その中で、ドリアンさんが伝えた「伝える」ことの極意が
素晴らしかったので、ご紹介します。
「私たちは1人では生きていけないので、つながって生きていくのだと思います。
じゃあ、つながるって何だろうか。
どんなに素晴らしい表現をしていても、聞いてくれる人がいないと、言葉って成り立たないんだよね。イコール、我々も聞くということがものすごく大事。
“言葉のチカラ”っていうと、一方的に伝える、表現する、そういうことばっかり考えちゃうんですけど、そうじゃなくて、もっともっと大きなチカラは、“聞く”。大きな耳で、相手の言葉を聞く。共有するってことだと思います。」
さすが、人の心をわしづかみにする詩人、ドリアンさんです。
もう、私が言いたい事を120%で伝えてくれています。
私自身「伝え方・PR」を指導する仕事をしていますが、
毎回、同じ事を言っているんですよね。
話す力とは、一対一のトークであっても、プレゼンやスピーチであっても、
全て、相手があって成り立つ「対話」なんだと。
相手に伝わる話し方とは、「一方的に流暢に伝える力」をいうのではない。
相手に耳を傾け、
相手を観察し、
相手を理解しているからこそ、
相手も聞きたくなるし、結果、伝わる。
伝わらないスピーチやトークも、
ここのところを見直せば、結果が変わってくるはずです。
ドリアンさん、本当に熱くて厳しくてあたたかい方ですね。
リアルにお会いする機会があるといいなあ。