伝わる話し方の専門家、フリーアナウンサーの小紫真由美です。
人の気持ちは声に表れます。
間、抑揚、リズム、高さ・・・といった声の表情は、
内側の状態を映し出したもの。
自信満々な時は、声に力強さや張りがあります。
たとえ小さな声でも、チカラが宿るものです。
逆に、自分の意見に自信が無い時や緊張しているときは、
声も弱々しく、頼りなくなりがちです。
他にも、心が荒れている時は、
言葉をぶつけるような話し方になりますし、
穏やかな気分でいるときは
声も温かく、のびやかになります。
感情は声や話し方に影響する。
ところで、実は、「逆もまた然り」なのです。
つまりは、
声や外見を変えることで、気持ちも変化するんですよ^^
これは私自身、何度も実感してきています。
アナウンサーとして、講師として何百人もの方の前で話す機会があります。
そんなときは、さすがに私も緊張します。
でも、緊張したまま、頭に血が上ったまま、本番に臨むと、
声がかすれたり、うわずったり、原稿を読み間違えたりしかねません。
そこで私が、緊張を解消するためにやること。
それは・・・
ゆっくりと落ち着いた身体の動かし方や口調で話し始めるということ。
顔は微笑みをたたえ、
声はやや低めのほうが落ち着きます。
そう。内面の焦りやドキドキとは真逆の動作をするわけです。
そうすることで、徐々に気持ちも落ち着いてくるんですよ。
身体と声をコントロールすることは
感情をコントロールすることにつながります。
「人前に立つとあがる〜!」
という方は、どうか 自分の気持ちをなんとか変えようとせず、
所作や口調を変える事に意識を向けてみてくださいね。