新潟在住のフリーアナウンサー&伝わる話し方の専門家、
小紫真由美です。
仕事柄、「話しベタ」「口下手」と自認する方々から
「どうすれば初対面の相手と上手に会話できるようになりますか。」と尋ねられることがあります。
私の一番のおすすめは、
日常生活で「自分から一言伝えること」を惜しまないこと。
なぜなら、話し方の「筋肉」を鍛えるためには、日ごろの会話で
「小さな実践」を重ねることが一番だからです。
たとえば、あなたは
ご近所の方に会ったときに、笑顔で自分から挨拶をしたり
レストランやカフェで店員さんに「ありがとうございます。」や
「ご馳走様でした。」と伝えたりしていますか。
新幹線や高速バスでシートを後ろに倒す際、
後ろの席の人に一言 声掛けしていますか?
私は、「席を倒してもよろしいですか?」と伝えるのが
習慣になっていますが、
逆に、前の席の人に声掛けしてもらった経験は、、、ほとんどありません。
いきなりガクンと前の背もたれが倒れてきて、面食らったことが何度かありますが、、、。(;’∀’)
「会話が苦手、、、。」とおっしゃる方の多くが
実は苦手なのではなく、
相手と会話できるチャンスを生かしていない
そう感じます。
言おうと思えばだれでも言える、些細な一言ですが、
言った瞬間、相手との関係が変わります。
座席を倒す話で言うと、
ほとんどの方が、声をかけると
「ああ、いいですよ。」と気持ちよく答えてくれます。
この「やりとり」がちょっと嬉しいです^^
話ベタ、口下手の方にとって、
この「他者に自分から声をかける」「発信する」ことを普通にやっていくことが
良いトレーニングになるのです。
決して難しいことを話す必要はありません。
挨拶やちょっとした声掛け、御礼でもいいのですが、とにかく
人に自分から声をかけることを習慣にする。
そうすると、相手との距離が縮まり、
相手からも話しかけられる確率が高くなります。
それに答えるうちに、いつの間にか会話が弾んでいる、、、ということも
起きるようになります。
話し方やコミュニケーションは「筋肉」ですから、
面倒くさがって使わないでいると、退化します。
ご存知の通り、
会話やスピーチでは
アドリブ力や瞬発力が大事なのですが、
これらは日頃鍛えていないと、
大事な商談やスピーチといった「本番」で、いきなり力を発揮しづらいものなんです。
「いや、私はオンとオフで態度を使い分けられるから、いいんです。」という人がいるかもしれませんが、
緊張感を伴う場で、普段やっていないことが出来るとは思えません。(^^;
本番では
「素でできる」
「無意識でやっている」
そういう、「自分に内在化したもの」しか、発揮できないのです。
だからこそ、日頃の話すチャンスを活かしていきましょう。
話す力は筋肉。
毎日楽しみながら 鍛えていきたいですね^^