「伝わる話し方の専門家」、小紫真由美です。
我が家では、
家事は分担!が基本ルールです。
小学5年の息子は、朝、新聞を取ってくる担当。
本人がスポーツニュースを一番に読みたいということもあり、自分で言い出しました^^
普段は、こちらが言わなくても、自分から取りに行く習慣がついているのですが、
先日、こんなことがありました。
その日、息子は 朝一番で学校の委員会活動が入っていました。
前の日の夜から分かっていたので、
本人は早めに起き、ご飯も食べたのですが、
その後、なんとなくテレビを見ているうちに、時間が過ぎ・・・
とうとう学校に行く時間になってしまいました。
時計を見て焦った息子は、
「今日は委員会あるから、新聞取りに行けないっ!」と言いました。
でも、その言い分は、ちょっとおかしい。(*^^*)
委員会があるから・・・でなく、
正確には
本人が 時間を管理できていなかったため、こういう結果になったのです。
「じゃあ、今日は取ってこなくていいから、気を付けて行ってらっしゃい」
・・・と、言うこともできましたが、(優しいお母さんなら、きっとそういうでしょうけれど)
その日は、私、こう返しました。
「新聞取ってくるのは、あなたの仕事だよね。
お母さんが、さっき声かけたときも
『大丈夫、ちゃんと取ってくるから!』と言ってたよね。
取りに行く時間がなかったというのは、おかしいんじゃない?」
・・・まさに、「正論」です。
この言葉を聞いた息子、どう反応したと思います?
「分かったよー!取ってくればいいんでしょ!取ってくれば!」と
怒りながら玄関を飛び出し、
猛烈な勢いで新聞を取ってきて、代わりにランドセルを担いで
飛び出していきました。
危ないなあ・・・(^^; ハラハラ、ヒヤヒヤ。
・・・はい。
私の関わり方、「失敗」でした。
私は、仕事への「責任」を学んでほしく、あのように言ったのですが、
これじゃあ、強制されたから、イヤイヤやったに過ぎません。
おそらく、「ひどいママだ。」と恨めしく思われて終わりでしょう。
これは、フォローする必要があります!
その日の午後、息子が帰宅。
朝のことなど、すっかり忘れ、くつろいでおやつを食べている彼に、
声をかけました。
私「朝のことだけど・・・」
息子「・・・ああ、ごめんね。バタバタしてて・・・」
私「お母さんも、時間がない中、色々言ったのは悪かったね。
〇〇(息子の名)は、委員会の活動、とても大切に思っているんだね。
だから、遅刻したくなかったんだよね。」
息子「うん。皆に迷惑かけたくないから。」
私「だよね。それは〇〇の良いところだよね。」
息子「うん。・・・でも、新聞取ってくるのも 俺の仕事だから、
今度からは、ちゃんと早めに取ってくるようにするよ。」
私「・・・ありがとう。じゃあ、お願い。」
・・・なんと!
こっちが言い出す前に、息子自ら、
反省し、次からこうする・・・と言ったではありませんか。!
まさに、言い方次第で、相手の反応は180度変わったのでした。(*^^*)
朝、私が息子に伝えたこと、言っていること自体は
間違ってはいませんでした。
正論です。
でも、
正論って、正しいからこそ、相手を追い込みます。(*^^*)
逃げ場を無くした息子は、感情的にならざるを得なかった・・・。
そして、マズかったことがもう一つ。
タイミングです。
相手が急いでいるのに、何を言っても、響かないですよね。
あー、反省(笑)
一方、帰宅後の息子に私がしたことは
シンプルです。
息子が「聴ける」状態の時に声をかけ、
息子の気持ちに「共感」した。
息子が優先したかったこと、大事にしたかったことに思いを馳せ、
そこに共感したことで、
息子に素直な言葉を聞くことができたのです。
なんとか、挽回?できたかな。
正論ではなく、共感で相手を動かす
無理に説き伏せても、お互いにしんどい思いをするだけ。
親子関係だけでなく、上司と部下の関係、
お客様とのコミュニケーションにも通じる部分が大きいと思います♪