伝わる話し方の専門家、小紫(こむらさき)真由美です。
先が読めない時代。
Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の
4つの言葉の頭文字をとった
VUCA(ブーカ)という言葉を頻繁に耳にするようになりました。
私の元にも、今までリアルで行っていた営業をオンラインに切り替えるため、
四苦八苦している企業から相談が舞い込んでいます。
ビジネスや人生戦略において、今まで通りのやり方では通用しなくなっているなあと
つくづく感じます。
社会環境の変化は、個人の働き方にも大きな影響を与えていますね。
ITテクノロジーの進化、そして今回のコロナ渦で一気に進んだオンライン化で
個人が場所にとらわれず働けるようになり、
大都市から、環境がよく住みやすい地方都市に移住する人も増えました。
また、
副業を解禁する企業が増えたことで、
本業とは別に自分のやりたい仕事を始めるなど
「自分らしい働き方」を追求する人も増えています。
(もはやどちらが本業でどちらが副業か分からない人もいるでしょう)
一方で
「副業に興味はない。自分は定年まで今の会社で働く。」と言っていた人も、
そうも言っていられない状況になりました。
トヨタの社長が公の場で「終身雇用を守るのが難しい」と発言したように、
もはや、会社は社員を雇い続けることを約束してくれません。
そんな会社に頼って生きていくことは、大きなリスクですよね。
今後、私たち一人一人に、
主体的に考え、動く力、、、つまり個人としての「自立」が
求められるはず。
「有名な〇〇会社で部長をやっていました。」と言っても、
ほとんど効力はありません。
選ばれる存在になるには
私はこんな経験を経て、こんな力を身につけてきており、これができます」
「こんなことがしたいです」と
明確に伝える力が
何より大事になるでしょう。
大企業が弱体化し、倒産したり、吸収合併したりする中で、
1つの組織に「依存」している人生は2重の意味でリスキーです。
収入面でのリスクはもちろんですが、
それによる、もう1つの「精神的なリスク」が深刻だと私は考えます。
ある組織に収入を依存するということは、
自分の立場が弱くなることを意味します。
「会社を辞めたら生活できない」と思えば、
たとえ意に反したことがあっても、我慢して働き続けるしかないでしょう。
会社が間違った方向に進んでいても、上からの命令だと思えば、
自分の良心に反して、従うようになるかもしれません。
それは自分自身を傷つけている生き方だと思うのです。
でも、もしも自分の強みを自覚し、それを伝えるセルフプロモーション力があれば、
1つの組織にこだわらず、自分を活かせる場が見つかる可能性は一気に高まります。
(もちろん、今、組織の中で理想的な環境で自分を活かせて働けているという方は
上記の話に当てはまりませんが)
テクノロジーの発達で、かつてと比べ物にならないぐらい、
個人が自分を発信するハードルは下がっています。
自由な働き方を後押しする環境も整いつつあります。
何かに頼らずとも、自分自身の力で生きられると知ったとき、
人は自由になり、人生を自分でコントロールできるようになります。
それは「幸せ」と同じ意味だと私は思います。
あなたがフリーランスであれ、組織人であれ、
自分を発信し、人とつながるセルフプロモーション力は
今後、大きな武器になるでしょう。
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時代が大きく変わる中、
自分が価値を感じること、やりたいことをして生きるための武器として
セルフプロモーション力の大切さについてお伝えしました。
理屈では分かっても、現実には難しい、、、と感じる人もいるかもしれません。
でも、これだけはお伝えしたい。
セルフプロモーションは、誰かと競い合うことが目的ではなく、
自分や自分が大切にしたいものを発信することで
世の中に貢献し、
生きがい、やりがいを感じるためのステップ。
思いと行動力のある人なら誰でも実践できます。
今後もお役に立ちそうな事例やヒントをお伝えしていきますね。
どうぞよろしくお願いいたします。