~自分らしく生きたいあなたの思いを言葉にし、
一歩踏み出すお手伝いをします。~
伝わる話し方の専門家 小紫真由美です。
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ちょっと残念な思いをしたことがあったので、
ぜひ聴いてください。
こういうことって、あなたも経験したことないですか?
毎週のように通っている八百屋さんがあります。
新鮮な品揃えと手ごろな価格が気に入っているのですが、
少し前、そのお店でモヤモヤすることがあったんです。
その日、夫が大好きなモモを買おうとしたところ、
見慣れたピンクの桃の隣に
黄色い桃の籠盛りが並んでいました。
値段は黄色い方が100円ほど安くなっていますが、
私は食べたことがなく、味の想像がつきません。
「2つのモモの違いは何だろう?
食感?糖度?、、、値段に関係なく、甘みの強い桃がいいな、、、。」
そう思い、お店にいた女性の店員の方に尋ねました。
「黄色いのと赤いので、どっちがおすすめですか?どんなふうに味が違うんですか?」
ちなみに、この質問って、別に変じゃないですよね?
お客さんの立場なら、こんなふうに店の人に尋ねてもいいですよね?
なのに、この時に返ってきた相手の答が、かなり意外で、、、
私は拍子抜けし、その後、何ともフクザツ~な気持ちになってしまったんです、、、。
その店員さんの答とは、、、
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「まあ、好みは人それぞれですからね、、、。」
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以上!
でおしまいでした(笑)
これを聞いて、私は思わず固まってしまいました。
いやいや、確かに「好みは人それぞれ」ですよ。
ですけれども、
それって店の人じゃなくても、誰にでもいえることですよね。(汗)
言うまでもなく、私が聞きたかったのは、
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品物を選ぶ際の基準
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でした。
つまり、
その商品に詳しいプロならではの知識を教えてほしかった!
たとえば、
「甘いのがお好きな方なら、こちらの方が糖度が高いのでおすすめです。
かなり濃厚でねっとりした甘さですね。」とか
「こちらのモモは、すごくみずみずしくて、さっぱりした甘さです。
ベタベタした甘さが苦手という方に人気ですね。」
なんていうようにね。
こんなふうに
「品選びのヒント」
を伝えてもらえたら
お客さんは自分の好みに合ったモモを納得して選ぶことができます。
これって、どんな商売でも同じだと思いませんか?
お客様は自分に合った(自分が求めている)商品やサービスを
選びたい。
でも、どれを選べばいいか、分からないということが多いのです。
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選択肢が多いほど、迷いまくった挙句に
けっきょく何も買わないという結果になってしまう
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このことは、心理学の研究でも明らかになっていますし、
「分かるわ、それ、、、。」と思い当たる方が多いのでは?
だからこそ、
だからこそですよ。
目利きであるプロの立場で
「選ぶ基準」を指南してあげることで
お客様の購入確率がグッと高まる
わけです。
もちろん、
お客様の「満足度」
やお店への「信頼度」も
グッと高まります。
「まあ人ぞれぞれですからね」という、
当たり障りのない言葉で済ませてしまうのは
ハッキリ言って「手抜き」だし(辛口で失礼します)
勿体ない対応だと思います。
※結局、今回は、お試しで黄色い桃を購入しました。
今まで食べていた桃と変わりなく美味しかったです♡
もしあなたがこのお店の従業員なら、
お客様にどんな対応をしますか?
あなたはお客様に対して、
「選ぶ基準」をちゃんと伝えてあげていますか?
(写真AC)