~自分らしさを開放して生きたい!~
そんなあなたの思いを言葉にし、
望む未来を作るお手伝いをします~

伝わる話し方の専門家 小紫真由美です。

 

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私にとって、忘れられない3か月でした。

 

授業づくりの「助言者」として関わってきた
特別支援学校の研究発表会が、先日終了しました。

 

夏に打診をいただき、「障害児教育は専門外だし、、、。」と
一瞬ひるんだものの、

 

子どもたちの未来を想う先生方の本気に触れ、
「最大限、力を尽くそう」
と心が動きました。

 

情熱と誇りを持って仕事をしている先生方に対し、
私が「指導できること」は、ほとんどないかもしれません。

 

ですが、人の成長や変容を支援してきた人間としての
「視点」や「ヒント」はお伝えできると考えたからです。

 

でも、実際は、、、簡単には進みませんでした。

 

子どもたちと日々向き合い、
「自分たちのやっているやり方でいいのか?」と迷う先生達からは、

 

「〇〇でよいんでしょうか?」
「※※を続けたら、子どもたちは変化しますか?」というような

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正解を求める問い
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が続きました。

 

すぐに活かせるアドバイスを期待されたのです。

 

これに対し、即答するのは簡単です。

でも、「答」は、その生徒や状況に応じて変わります。

 

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私が「答を教える」ことは、
先生方の考える力、
試行錯誤して答を見つけ出す力を阻害することになります。

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一人として同じ人間はいない。
全ての子どもに通用するマニュアルはないのです。

 

だから、
一人一人の子どもを観察し、決して変化を急かさず、
その子の力を信じて見守り続けることが何より大切。

 

そんな思いで、先生方に見えてない視点や角度から、
問いやフィードバックを重ねました。

 

すぐに「イエス、ノー」で答えない私の関わりは、
先生方にとって、かなりもどかしかったようです。

 

それでも、しつこく(笑)対話を続ける中で、

先生自身が、自分で仮説を立て、行動し、振り返る、、、というサイクル
生まれていきました。

 

そして子どもたちは、日々の実習を通じ、
先生をはじめ様々な地域の人と関わる中、驚くような成長を見せてくれました。

 

私の挨拶に、目を合わせることさえできなかった子が
自分から挨拶するようになり、

 

話しかけても返事がかえってこなかった子が
接客実習で完璧な敬語やマナーで案内してくれたり。

 

びっくりするやら嬉しいやらで、泣いてしまいました。

 

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人の伸びしろは計り知れない
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そのことを改めて実感しました。

 

それは、

スキルや型を教えて、それをひたすらやらせる
というやり方では決して引き出せないもの。

生徒たちを見守り続け、声をかけ、問い続けた先生達の
粘り強い関わりがあったからこそ!と思います。

 

研究発表の際、

「社会で通用するレベルにするために、
もっとしっかりコミュニケーションスキルを「教えた」ほうが良いのでは?」
というゲストの意見に対し、

「私たちは、子どもたちの中に素地(そぢ)を作ろうとしています」
と答えた先生の姿に、
思わず拍手を送りたくなりました。

 

短期間で形を整えるのではなく、
長い目で見て社会で幸せに生きるための心を育もうと話し合ってきたから。

一体感を感じました。

 

終了前の「総括」では、

用意していたリポートはどうでもよくなり(笑)

「今、ここ」で感じたことを、言葉があふれるまま、伝えました。

「泣きそうでした」
「応援してくれてありがとうございます。」

という先生方の言葉に、熱いものがこみあげました。

 

今回を持って私の任務は終わりますが、
学校に通えないことが、とても寂しいです。

 

子どもたちが見せてくれた命の輝き(本当に光って見えました!)、
愛おしさがずっとそのままでありますように。

 

大事なことを教えてくれて本当にありがとう。


(写真は研究会の当日の様子。支援学校の投稿記事から拝借しました)

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