~自分らしさを開放して生きたい!~
そんなあなたの思いを言葉にし、
望む未来を作るお手伝いをします~

伝わる話し方の専門家 小紫真由美です。

 

新しい年が明け、最初のブログ。

マイペースですが、今年も、心が動いたことを書き続けていくつもりですので
どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、年明け1本目の話題としては、少々「重め」ですが、
私が今年やりたいことに直結しそうなテーマなので、

あえて皆様にお伝えすることにしました。

 

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先日、親の紹介で契約している保険代理店の営業担当者から
電話がありました。

 

用件は、今入っている「がん保険」に付け加えるサービスへの勧誘でした。

 

「とりあえず資料を送りますのでご覧くださいね。」
と言われ、電話を切る間際、

いきなり、相手が言いました。


「あ、すみません。小紫さんってガンになったことないですよねえ?」

 

まるで、「小紫さんって、連絡先はお変わりないですよね?」のような
事務的なことを尋ねるかのような口調で。

驚いて息をのんだ後、
「ないですけど」と答えたあと、

やっとの思いで、
「今、そういう言葉で、そういうことをいきなり尋ねるのって、どうなんでしょうね?」
と伝えました。

 

担当者は慌てたように
「それは失礼しました」と言いましたが、
おそらく 私の思いは伝わってないな、、、と感じました。

 

電話を切った後、次第に怒りが湧いてきました。

「ないですよね?」と決めつけたような言い方も不適切だし、

そもそも、顧客に関する基本的なことも、把握してなかった、
知ろうとしてこなかった人に、私は安くないお金を預けてきたのか、、、という後悔。

 

同時に、闘病中の大事な友人たちの顔が思い浮かび、胸がキューッと痛みました。

 

がん保険を扱っているのなら、
がんになった顧客と何度も関わり、
その人たちの揺れる心模様や人生の決断などを、そばでまざまざと見てきたはず。

それなのに、こんな軽い口調で、尋ねるなんて、、、とやりきれなかったんです。

 

どうしてこういう悲しいことが起こるんでしょう。

気持ちが少し落ち着いてから、SNSでこの出来事を伝えたところ、
沢山の方からコメントが寄せられました。

 

今、闘病中の友人は、似たような辛い思いをした体験をシェアしてくれました。

保険商品の営業をしている方からも「気を引き締めたいと思います」
というコメントをくださいました。

 

そして、今回最も多かったのは

「言葉遣いは大事ですね。」
「声のトーンやスピードも関係ありそうですね。」
「私も言葉や所作に気をつけたいです」

などの「話し方」に関するコメントでした。

 

他者のことを非難するのでなく、我が事ととらえている方が多く
素晴らしいなあと思う一方で、

これは、単に「言葉遣い」の問題なのだろうか?

という問いが残りました。

 

私は、今回の話は単に「言葉遣いを間違った」という

表面的な問題ではないように感じます。

 

つまり、
―――――――――――――――――
その人の内面にあるものが、そのまま
無意識に出てしまった
―――――――――――――――――

そういうことではないでしょうか。

 

たとえば、政治家が失言問題を取り上げられた際、
その後の会見で「うっかり口が滑って、、、」というような釈明をすることがありますが

うっかり飛び出した言葉は、元々その人が持っていた考えですよね。

 

なので、正確には
「相手を傷つけた言葉」ではなく、
「そういう考え方をしていた事実」について謝罪が必要なのだと思います。

 

――――――――――――――――――――――――――
心の中で、何を大事にしているか
どんな思いで、どんな意図をもって仕事をしているか
――――――――――――――――――――――――――

といったその人の「あり方」が、

ふとした時の、言葉遣いや態度に出てしまうのでしょう。

 

言葉遣いや接遇の大切さは言うまでもありません。
(私も研修などで伝え続けています)

ただ、それと併せて大事なのは

――――――――――――――――――――

自分は誰の、何のために仕事をしているのか

――――――――――――――――――――

という、その人の軸(意思や信念)ではないでしょうか。

 

意思のない言葉はむなしく、

たとえどれだけ言葉を取り繕っても、
その人の内面は、言葉以上に圧倒的に伝わってしまうものだと思います。

 

自分にないものをあるように見せたり、
思ってもないことを綺麗な言葉で飾る話し方でなく、

自身の中の美しいものや思いを正直に伝えて、相手から信頼される、、、
そんな話し方ができれば、

自分も周囲も確実に幸せになるはず。

そのためのお手伝いがしたいと心から思います。

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