☆「伝わる力」を高め、
望む未来を実現するプロセスに伴走します☆
人も組織も伝え方(コミュニケーション)が9割
小紫真由美です。
以前放送していた
NHKのプロフェッショナルという番組では、
毎回その道の達人を取り上げ、
番組の最後で必ず
「○○さんにとってプロフェッショナルとは?」
と聞いていました。
それをみながら、
「一言で言わせるなんて酷なことするわー」と
正直、思っていた私。^_^;
話す達人のほうも、
無理してまとめた感がしないだろうかと、
ソワソワして見ていたものです。
そんな私ですが、
ここ数日、ずっと「一流って何?」、「プロの仕事って?」
と幾度となく考えました。
きっかけは、
先日訪れた
ミシュラン三つ星レストラン「カンテサンス」での体験。
(Quintessenceのホームページより)
シェフが積み重ねたであろう試行錯誤の結晶ともいえる料理、
スタッフの温かく洗練された立ち居振る舞い──
そのすべてが、
訪れた人を心から満たす空間を作り上げている気がしました。
改めて、接客や接遇の本質って何だろうと考えたのですが、
それは、単に丁寧な対応をすることではなく、
人を心からくつろがせることではないかと思いました。
その根底にあるのは「安心感」です。
◆◆「味」だけでは人は満たされない
以前、評判の高い飲食店を訪れたときのこと。
料理は確かに素晴らしかったのですが、
店主が店員を強い口調で叱責している姿を
目の当たりにしました。
お客である私達には、にこやかに振る舞っていたものの、
店内に響き渡る叱責の声に、身がすくむ思いがして
料理の味も会話も、心から楽しめませんでした。
一方で、「また来たい」と思うお店には、
共通して くつろぎ や 安心感 があります。
それを生み出しているのは、
提供する側の「優しさ」だと思うのです。
◆◆本物のプロフェッショナルとは
昔のテレビ番組で、よく取り上げられた
「頑固」な料理人のことを思い出します。
その道を追求する厳しさゆえ?
お客様に対してもニコリともせず、
「気に入らなければ食べなくて結構」
とでも言わんばかりの態度。
それもまた、一つの「プロ」の形かもしれません。
でも、私が憧れるプロフェッショナルは、その逆です。
経験を積めば積むほど、人柄が磨かれ、
他者への思いやりが深まる。
だからこそ相手が心から喜ぶ接遇ができる。
同じ空間で働く仲間とも、良いチームワークを築ける。
そこに生まれる「心地よさ」こそが、
プロが提供できる1つの価値なのではないでしょうか。
◆◆技術を磨き続ける本当の目的
昔読んだ本に、
「教養とは、人に恥をかかせないこと」
という言葉がありました。
当時はピンとこなかった言葉ですが、
今は分かる気がします。
プロフェッショナルとは、自らを高め続ける存在。
でも、その目的は
人より偉くなるためではなく、
ましてや偉そうにするためでもない。
自分を磨き続けることで、沢山の人を幸せにする。
それが、本当のプロフェッショナルであり、
あらゆる仕事の目的は、そこにあると思います。