伝わる話し方の専門家、小紫 真由美 です☆
日々、お世話になっているAlexa(アレクサ)。
「5分経ちました。」など、時間を知らせてくれた際、
「アレクサ、ありがとう。」と言うのですが、
音が鳴り止まないんですよね、、、。(何度言ってもムリです)
これがAIならではの特徴というか、限界というか、、、。
要は、具体的に行動を明示しないと、理解してくれないわけです。
仕方なく
「アレクサ、やめてください。」と強めに言い直すと、
ようやく音が止まります。
ただ、
いくらAI相手だとしても、「やめてください」という高圧的な?言い方に、
毎回、居心地の悪さを感じます。
こういう、言葉への「感覚」って大事だな、、と思います。
たとえば、
「この状況で伝えるなら、こういう言い方はふさわしくないなあ。」
「この言い方だと、自分の気持ちが伝わらないだろうなあ。」という感覚です。
先日、アナウンサーやコミュニケーションの講師をしている方々とご一緒した場で、
「コミュニケーション力の高い人、低い人の違いは何か」という話題になりました。
たとえば、顧客からクレームの電話がかかってきた際、
A.「どういったご用件でしょうか。」と返す人と、
B.「いかがなさいましたか?」で返す人がいます。
あなたが顧客なら、どちらの対応が嬉しいですか。
ちなみに、日本語としてはどちらも正しいし、似たような言い回しです。
ですが、もし自分が顧客の立場で、不安や不満を感じている状況だったなら、
Bの言葉を返された方が嬉しいと思いませんか?
Aよりも、自分の気持ちに寄り添ってくれている感じがすると思うのです。
その場にいた皆の一致した意見は、
「その状況に合わせ、より、ふさわしい言葉や言い回しをチョイスできるかどうかが、
コミュ力の差につながるよね~。」というものでした。
コミュニケーション力が高い人は、その場、その相手にフィットする言い方を意識的に選んでいます。
言葉への感覚がとても敏感で、だからこそ、使い分けができます。
結果、相手の心をとらえる対応ができるのです。
では、どうすれば、コミュニケーション力を高められるのでしょうか。
おすすめする方法は2つ。
1つは、日頃から、
「もっとフィットする言い方があるのでは?」と考える癖をつけること。
何かを誰かに依頼する際、断る際、注意する際、相談にのる際、、、様々な場面で
この場にふさわしい言い方は何だろう?と考えてからアウトプットするということです。
2つ目は、
人の発言を聴いたときの感覚を手掛かりにするということです。(リアルでも、テレビ番組でもかまいません)
すると「この人の伝え方、上手いなあ」と思うケースや
逆に「この言い方は、ちょっと残念だなあ」と違和感を覚えるケースに出合うはずです。
上手いなあと思う表現は、そのまま真似をする。
残念な言い回しは、
「どういう言い方だったら相手が受け止めやすいだろう?」と考える。
そうすることで、コミュニケーションのセンスが、どんどん磨かれていくはずです☆
センスは、持って生まれたものでなく、意識して磨くもの。
一緒にがんばりましょう(^^♪