伝わる話し方の専門家

小紫真由美です。

子どもたちの夏休みがスタートしましたね。

中一の息子は部活や塾に行く以外は、思いっきり自由気ままに過ごしています。

コロナの影響で外出もままならず、

家の中でバット(プラスチック製ですが)を

振り回したり、ボールを投げたり、、、。

騒がしいし、物に当たったりすると困るのですが

エネルギーを持て余している年頃だしなあ、、、と、半ばあきらめています。(^▽^;)

さて、今回は

事実をどう捉えるかによって、パフォーマンスが変わるというお話です。

息子が小学生の時、
塾で受けた模試の結果に、ひどく落ち込んだことがありました。

確かに素晴らしい結果とはいえませんでしたが(笑)
伸びしろは沢山あるし、この先の努力次第でどうとでもなると私は思いました。

ただ、
本人は、この結果がかなりショックだったようで、いつまでも引きずっています。

同じ事実(出来事)に接しても、解釈(捉え方)は人によって違っていて、
その結果として、まるで違った反応になんだなあと思いました。

ちなみに小学生の頃の私だったら、同じ結果に対して
「やったあ!」と喜んでいたでしょうから。(勉強苦手でした笑)

ちなみに、どちらの解釈が良い悪いというつもりはありません。

ただ、その解釈が、自分(この場合、息子)にとって良い影響を与えるか、
それともマイナスの影響を与えるか、
そこは注目する必要があると思います。

思う結果を出せなかったと落ち込んだ息子は、
「オレは頭が悪い」
「頑張ってもダメだ」

と、ネガティブな言葉を口にするだけで、
なげやりになり、しばらく何も手につかない様子でした。

 

つまり、

テストの結果(事実)を見て、
「良くない。こんな成績をとる自分はダメなやつだ」と解釈し、
「愚痴を言う」という行動につながっている構造です。

これが続くと、頑張るエネルギーが湧かず、
努力しないから、さらに成績が下がる、、、という
悪いループにつながる可能性があります。

それは本人が望む姿ではないはずです。

私は息子にこのことを伝え、問いを投げかけました。

「自分の頭が悪いと思う理由は何?」→「頑張っても悪い点しか取れないから」
「そう?毎回ダメな結果しか出てなかったかな?」→「いや、毎回じゃないけど、、、。」
「今までは頑張って良い結果が出ていた時の方が多かったのでは?」→「そうかもしれない。」
「今回、こういう結果になったのは、何か思い当たることはある?」→「、、、うっかりミスが多かったかも」
「うっかりミスが多かったんだね。」→「うん。ちゃんとやれば解けたはずなのに、、、。それが悔しかった。」
「それはあなたは頭が悪いというのは違うんじゃないの?」→「そうだね、、、。」

息子は問いに答えながら、
自分の状態を客観的に見ることができたらしく、落ち着きを取り戻しました。

うっかりミスを多発した自分が悔しくて、苛立ちから投げやりな言動になっていたのです。
(その気持ちもわかるけどね、、、)

数時間後、息子の方から「ママ、ありがとうね。今度からミスをしないように
ちゃんとテストの見直しをするわ。」と言ってきました。

私たちは、日々の出来事に対し、様々な解釈をします。
その解釈自体に良いも悪いもありません。

ただ、解釈の結果が、自分の望む結果につながっていない場合は、
その解釈自体を見直し、書き直すことが必要です。

テストの結果を見て、
「あんなに頑張ったのに、こんな結果とは。自分は能力がないから何をやっても無駄」と解釈してやる気をなくす。
努力を放棄した結果、益々成績が下がる。そしてさらに自分をダメだと思うパターン。

テストの結果を見て
「悔しいな。しっかり分析して、次はもっと良い点数をとれるように
頑張ろう」と解釈して、奮起する。そして努力を続けるから良い結果を出せるパターン。

解釈のしかた1つで、
生まれる感情が変わり、思考が変わり、行動が変わり、結果が大きく変わる。

つまり人生そのものが変わってしまいます。

会社の業績が下がり続けているので、自分は社長としての器じゃないかもしれない、、、と感じている経営者、
どれだけ言っても部下から提案が上ってこないのは、部下のやる気がないからだと思い込んでいるマネージャー

目標未達が続いているのは自分の行動量が足りないからだと、休みもなく動いている営業の方、、、など。

一度、自分の解釈に目を向けて、問い直すことで突破口があるはずです。

あなたの解釈は、あなたにエネルギーを与え、動機づけていますか?
あなたや周囲が望む結果をもたらしていますか?

 

小紫のコンサルティングメニューはこちらから

お電話でのお問い合わせ TEL 025-245-4560 受付時間 9:00〜18:00(日・祝除く)