「自分の思い、情熱を自分の言葉で語れ、望む世界を実現する」人を増やします☆

こんにちは。

元アナウンサー&伝わる話し方の専門家

小紫真由美です。

 

今日は久々に仕事が入ってない日だったので、
「積ん読(つんどく)」状態だった本をじっくり読むことができました。

まあ、仕事関係の本なので、結局は仕事をしていたとも言えますが、、、。

仕事と「好き」の分け目がないのは、有難いことかもしれません。

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先日

ある企業の新社長が社員に向けて就任のスピーチをするにあたり、

伝え方のコンサルティングをさせていただきました。

 

事前に頂いた原稿からは

「これがやりたい」という明確な意思やビジョンが
伝わってきて、
さすがリーダー!という感じです。

 

一方で、「ああ、ここ、もったいないな~」
という点もありました。

 

それは、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
少し一方的で、押しつけがましい感じがする
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ということ。

誤解なきよう伝えておくと、

お話した経営者の方は、とても社員思いで謙虚な方です。

お人柄もフレンドリーで、普段「押しつけがましさ」を感じることはありません。

それにも関わらず
原稿から「押しつけがましさ」を感じてしまったのはなぜか。

「押しつけがましいなー」と相手に抵抗感を持たれず、

自分の思いを相手に受け取ってもらうには、どうしたらいいのか。

その社長さんに、具体的なアドバイスを伝え、原稿を書き直してもらった結果、

「プレゼン直後から、社員が私のもとに訪れて
自分の意見を伝えてくれたり、話しかけてくれたりするようになったんですよ!
小紫さんに相談して本当に良かったです。」

という嬉しい報告が!

この時に社長さんに伝えたアドバイスを
今回、お伝えしますね。

題して

「思いが強い人がハマる罠」!

 

やりたいことがはっきりしていて
強い情熱がある。

そんなとき、多くの人が、相手に自分の考えを伝えて、

 

ぜひ応援してほしい!
ぜひ一緒に緒に動いてほしい!
ぜひ賛同してほしい!

〇〇してほしい、、、!

と熱く自分の考えを伝えます。

 

このとき、多用しがちなのが

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あなたは〇〇すべき」、「あなたは〇〇してください」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

などの言葉です。

たとえば、会社のリーダーが社員に向けて、こんなふうに伝えたとします。
(以下はあくまで私の創作であり、実例ではありません)

 

「もはや会社が一生の安定を保証する時代ではありません。

皆さん自身が自分のキャリアを自らの努力で作っていく時代です。

私たちは生き残るために変化する必要があります。

変わるためには、主体的に学び続けることが、何より大事。

学ぶことから逃げないでください。

ぜひ、みなさん一人ひとりが学び続けてください!」

 

うーむ、、、。
話の内容としては、間違ったことを言っているわけではないし、
「確かにそうだな」とも理解できます。

 

でも、このメッセージ、ちょっと一方的で押しつけがましく感じがしませんか?

 

もしそう感じるとすれば、

それは、伝え手が、相手に対し

「あなた達はこうすべき」「こう変わるべき」と

 

ーーーーーーーーー
相手に求めるだけの内容
ーーーーーーーーー

になっているからかもしれません。

 

同じ内容を、たとえばこんなふうに変えたらどうでしょう?

 

「もはや会社が一生の安定を保証する時代ではありません。

会社と社員である皆さんは、同じ目的に向かって協働する仲間です。
だからこそ、
お互いに依存せず、自立していくことが求められます。

皆さんは、会社に言われたことをやるという姿勢でなく、

ご自分のキャリアを自らの努力で作っていく。
そんな気持ちで取り組んでほしいのです。

私はリーダーとして、一人ひとりが持てる力や強みを発揮できるような
組織を作っていくよう、全力でがんばります。

私はリーダーとして皆さんの声に耳を傾け続けます。

私たちは、お互いに努力し、変わっていく必要があると思います。

変わるためには、主体的に学び続けることが、何より大事。

これからも共に学び続けていく。そんな職場にしていきましょう!」

 

いかがでしょう?

最初の文章が相手にだけ変化を求めていたのに対し、

後の文章は、伝え手自身がやることも明確に述べており、

対等な姿勢や「一緒にやろう」というメッセージが
強く伝わるのではないでしょうか。

 

相手にだけ「〇〇してください」と伝えず、
自分がやることも明確に伝え、
「共に〇〇していこう」
というメッセージを作る。

 

届けたい思いが強い時ほど、

ぜひ意識してやってみてくださいね。

次回は私が主宰している
「ミッション実現コミュニティ」の中身についてご紹介します。

それではまた☆

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