新潟在住のフリーアナウンサー&伝わる話し方の専門家、

小紫真由美です。

息子が小学生になったばかりの頃でしょうか。

架空の戦隊ヒーローや怪獣キャラクターを想像し、描くのに夢中な時期がありました。

何百枚も作ったカード。
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私も時々、手伝わされましたが、

つい、息子が喜ぶような作品を作りたくて、熱が入りました。

ある日のこと。息子の描いた絵を見ながら、

「上手だなあっ!

よおし、ママも負けないぞ!」と言った私に

息子が思わぬ言葉を返しました。

 

息子は私をじっと見て、にっこり笑い、こう言ったのです。

「ママ、負けないよ。
チームだからね。」

ママと僕は、(カッコいいカードを作るための)1つのチームだから、勝ち負けはないよ。

息子はそう言ったのです。

グワーン・・・。

無意識のうちに私の中に染み付いた「勝ち負け」、「競争」といった感覚、価値観。

それを息子は、見事に言い当てました。

「そうだよね。同じチームだもんね。協力して、いっぱい作ろうね!」

そう答えながら、とても清々しい気持ちでした。

これは親子の間の話ですが、大人の世界にも通じる話ではないでしょうか。
今の社会を担う私達の世代は、

子どもの頃から、テストの点数や偏差値で評価され、進路選択を決められ、
社会に出てからも、常に
「選ばれるためには、その他大勢よりも優秀であること」を暗に求められてきました。


結果、無意識のうちに、勝ち負け体質になり、

人と自分を比較して、優越感と劣等感のシーソーを行ったり来たりしている人が
多い気がします。(周りを見ていても、自分のことを考えても、そう思います。)


でも、そういう生き方って、楽しいか?って聞かれたら、NO!という人が大半ではないでしょうか。

 

常に勝とうとして頑張るなんて、しんどいし、そもそも、勝ち続けるなんて無理な話。
それでも無理を通すから、いろんな弊害が起きる。

でもね、そもそも勝つって何よ?って話です。

なにをもって、勝った、負けたが決まるかなんて分かりませんよね。

勝ち負けなんて気にせず、「楽しいからやるの~。」と、

水泳や空手に夢中の息子を見ていると

ここに「答」があるなあと思うのです。

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私の作品。息子より「上手」かもしれませんが、面白みにかけますね・・・。

 

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