伝わる話し方の専門家、小紫真由美です。
毎週のように見ている「サワコの朝」(毎日放送)
ご存じ、人気エッセイストの阿川佐和子さんによるインタビュー番組です。
阿川さんといえば、
「聴く力」というベストセラーを著しただけあり、
素晴らしいインタビュアー。
この方の前では、口が堅いゲストも、ついつい本音や
普段見せない素の姿を見せてしまう・・・
本当に、人の心を開くのが上手な方で、立ち居振る舞いを見ているだけで
勉強になるので、おススメです♪
先々週のゲストは、国民的スター、長嶋茂雄氏でした。
ご病気をされたせいか、若干、話しづらいご様子で、
発音が不明瞭になる部分もあるため、
随所で、長嶋さんの発言を要約した「テロップ(文字)」が出されました。
そして、素敵だったのは 阿川さんのふるまいです。
長嶋さんの話を、聞き漏らすまいと、身を乗り出し、
長嶋さんの言葉が不明瞭になった部分は、
阿川さん自身が、その内容を要約したり、言い換えたり、、、ということを
自然にやっていたのです。
これは、インタビュアーとして当然の行為かもしれませんが、
それ以上に、私自身の仕事(聴く事、伝える事)について、深い気付きをもらえました。
それは
優れた司会者は、優れた聴き手である
ということ。
阿川さんが、長島さんの言わんとするメッセージをしっかり聴き取れているからこそ、
それを視聴者の我々も理解できる。
そのとき、阿川さんを通して、視聴者も長島さんとつながることができるのです。
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優れた司会者は、ゲスト(話し手)とその他の第三者をつなげることができる
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テレビ番組に限らず、イベントやパネルディスカッションでも同じですが、
司会者やコーディネーターにとって一番大事な事は
話すことよりも、むしろ、聴く力、メッセージを伝え、つなげる力
だと思います。
そんな仕事がしていきたい・・・!