フリーアナウンサー&伝わる話し方の専門家、
小紫真由美です。
日頃、お客さんの立場で商品を購入している、とある企業に、
仕事の要件で電話をしたことがありました。
対応したのは、その企業の人事部に所属する男性でしたが、
その方の、あまりに横柄な物の言い方に、呆れ、悲しくなりました。
「おたくさあ、・・・・なの?
「で、・・・なわけ?」
このような言い方を、自社のお客様に向かってなら、絶対にしないでしょう。
残念ながら、この方は 取引先の私を、軽んじ、下に見ていたんでしょうね。(涙)
ところ変わって、
ある飲食店を利用したときのこと。
店の主人らしき人の授業員への言動があまりに乱暴で、びっくりしました。
大きな声で部下の失敗を怒鳴りつける。
ダラダラと叱りつける・・・。
調理場の「騒音」がこちらまで筒抜けで、
お料理を味わうどころではありませんでした。
なのに、その店主ときたら、お客である私には、打って変わったような笑顔と
猫なで声?で、接客するのです。
その豹変ぶりに興ざめし、その後、お店に行く機会はありませんでした。
相手によって、極端に態度を使い分ける人がいます。(少数であることを祈ります)
もちろん、身内の人間か、お客様かによって、対応が多少異なるのは当然です。
しかし、相手がだれであれ、人と接する時の
「尊重する気持ち」や礼儀は必要不可欠な物。
お客様は、自分への対応以外にも、
従業員同士の会話、上司の部下への言葉遣をその会社、そのお店の全体を、しっかり見ています。
そして、その会社(お店)の風土や信頼関係を
見定めます。
社員同士、店員さん同士の会話が和やかで、言葉遣いが丁寧なお店。
「ありがとう。」が自然に言えている会社。
そんな光景を目にした時、顧客は安心します。
社員同士が信頼し合い、安心感の中で仕事をしている。
そんなチームワークは、必ず提供されるサービスの良さにつながるからです。
店主に怒鳴りつけられながら作ったお料理は、美味しいとは思えません。
コミュニケーションは、相手に応じて使い分けられるものではなく、
つながり、循環するものだと思うのです。
昨日、息子と出かけたレストランでいただいたハンバーグ。
スタッフの女性の対応が温かく、ますます美味しく感じられました。
きっとリピートしちゃいますね^^