伝わる話し方&PRの専門家、小紫真由美です。

春はイベントや行事が多い季節。
結婚披露宴なども増えてきますね。
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私も司会の仕事が忙しくなってきます。

司会者として、これまで数多くのスピーチを聴く機会がありました。
聴いているこちらが、思わず涙するような素晴らしいお話もあれば、
正直、「ああ、残念!」というスピーチもあります。
今日は、「これはマネしないでほしい」という「よくある」事例を紹介しますので、

ご自分のスピーチはどうなのか、振り返ってみてくださいね。

 ちょっと辛口になっちゃいますよ~。

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ある結婚披露宴で
スピーチに立った新郎の上司のコメントです。

「私は新郎と一緒に働き始めてまだ3ヶ月です・・。新郎のことをほとんど知りませんし、何を話したらいいか、困ってしまうのですが・・・。えー、新郎は、自分の仕事である○○について、非常に積極的に取り組んでいるようです・・・。」
・・・。出だしからわずか数十秒のコメントを聴いただけで、会場の列席者が

冷めていくのをはっきりと感じました。

 

新郎のことをほとんどわかっていないので、話せと言われても困る・・・と言わんばかりの前置き。

 新郎を見ると、 うつむいて視線を落としたままです。

「このスピーチ、愛がない・・・!」

私、とても悲しくなりました。
だって、考えてもみてください。
部署移動があって、人が入れ替わるのは組織ではよくあること。

でも、3か月あったのですよね。

だったら、
その気さえあれば、十分に部下である新郎のことを知ることができたはず。
仮に、新郎と接する時間が少なくても、新郎自身や周囲の同僚、前の上司にインタビューするなどしたら、いくらでも情報は集まったはずなんです。
冒頭で「何を話したらいいのか分からない」と言ってしまうのは、
「それは違いますよね。」ってことなんです。
ご本人も「(新郎が仕事に)非常に積極的に取り組んでいるようです。」と言っているのですから、
それがどういうことなのか、具体的に語ってほしかった。

 

それだけで、格段に「聴かせる」スピーチになったはずです。

お読みいただいてよく分かると思うのですが、

スピーチが心に響かない原因の多くは、
「話し方」でなく、準備不足だということ。

 

準備不足とは、対象への「愛」が不足しているということです。

「愛」を、「思いやり」とか、「本気」 に置き換えてもらっても良いと思います。
どれだけ、話し手が、その場や聴き手を大事に思っているか。

どんな結果を願い、

自らの責任をどう自覚しているか

 

スピーチやプレゼンには、それが全て表れます。
心から大事に思う相手にプレゼントするとき、
事前に、相手の好みや、プレゼントを渡すタイミングや場所まで
しっかり想像し、計画しますよね。

それと同じなんです。
ぜひ、ご自分がスピーカーとして立つ機会があったら、

確かめてください。

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そのスピーチには、聴き手への愛がありますか?

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他者の話し方を聴くことは、成功例も失敗例もあわせて、
本当に勉強になります。

実際のトークはもちろん、テレビやラジオなど、聞こえてくる話し方に、

ぜひ耳を傾けてみてくださいね☆

 

 

 

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