伝わる話し方の専門家 小紫真由美です。

 

前回の続きです。

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鉄棒の練習をするため向かった公園で
居合わせた男の子に「影響」され、
思わぬ展開になったところまで、お話していました。

「まだ、(前回り)できないの?」という男の子の言葉。

その子の姿が視界から消えたとたん、息子は

「悔しい・・・。」と私の胸で、オイオイ泣き出しました。

それまで、ずっとこらえていたんですね。
悔しいのは私も同じです。

私は「気持ち分かるよ。」と息子を抱きしめました。

 

そして・・・この時、私に更なるスイッチが入りました。

「なんとか息子に『自分も出来る!』と自信をつけさせてやりたい!」

 

そして、こう言いました。

「今まで練習していなかったのだから、出来なくてもしかたない。

それで、チビ太(息子)は、前回り出来るようになりたい?」

「出来るように・・・なりたい。」

「だったら、がんばろう。」

 

その後、2人で何度も挑戦しました。

後半は おそらく私のほうが、一生懸命になっていたでしょう。
おそらく・・・というのは、「なんとか前周りを成功させよう。」

という気持ちでいっぱいで、

息子の本当の気持ちを分かろうとする余裕がなかったからです。

 

結局、その日は、思うような成果が出ないまま、練習を終えました。

公園を後にするとき、息子が言いました。

 

「ごめんね。ママ・・・。」

そのとき、私はドキンとしました。

そして瞬間で気づきました。


この子は、こんなふうに練習したかったわけじゃないんだ。

私が一生懸命だから、嫌だと言いだせず、我慢して練習を続けていたんだ・・・。

 

その後、息子が友達の家に遊びに行き、1人になったとたん、
次々に後悔と反省の思いがこみあげてきました。

 

あの子は、得意な事がいっぱいある。
水泳も、歴史も図工も・・・。

明るくて友達もいっぱいいる。

頑張っていることもいっぱいある。

なのに、たった一つ、他人より遅れていたものがあるからといって、

それが何だ。どうしたっていうんだ。

いや、私だって、そんなことは分かっている。

でも、目の前で 自分の息子より「出来る」子の姿を見てしまって、
いつもの自分ではいられなくなったんだ。

 

あの子に自信をつけさせてやりたかった?

そうじゃないよね。

私が、「出来ないあの子の姿」を見たくなかったんだよね。

だから、あの子をなんとかしようと頑張ったんじゃないの?

それって、息子のため? いや、自分のエゴだったのでは?


なのに、あの子は、「いやだ」と言わず、必死で練習していた。

それは私の口に出さない思いを察知していたからだろう。

結果、
「ママ、ごめんね。」と言わせてしまった・・・。


最悪だ。

私はなんて可哀想なことをしたんだろう。

 

ここまで考えて、後悔と息子への申し訳なさで、
身悶えするほど、悲しく、苦しい気持ちになりました。

大事な息子を、自らの愚かさで傷つけてしまった。

「我が子にはこう関わろう。」と決めたことを
自分なりに実践してきたつもりだったのに、

何よりも、息子の気持ちを大事に関わってきたつもりだったのに、

このざまだ・・・。私、全然だめじゃん・・・。
人にエラそうに言える立場じゃないじゃん・・・。

 

自分の中でグルグル考え続け、気づけば夕方になっていました。

時間は戻せないけれど、とりあえず息子に謝るしかない。

 

私は帰宅した息子に、正直に伝えました。

 

ママが間違っていた事。

後悔している事。

息子に悪いと思っている事。

「ごめんね。チビ太、いっぱい出来る事あるのに。鉄棒なんか、今できなくてもいいのに。
ごめんね。」

 

息子は涙目で、「ママ、いいよ。大丈夫だよ。」と私を抱きしめてくれました。

そして
ポツポツと自分の気持ちを話してくれました。

「ママ、練習の時、ちょっと恐かった・・・。」

「僕、無理に練習していた。」

「僕、水泳とか得意だし、鉄棒も練習したら出来るようになるよね?」

 

「なるよ!ゆっくり練習したらいいんだよ!ママがアホだった。」

「もういいよ。ママ。」

息子は終始、穏やかでした。優しく笑ってくれさえしました。

 

だからこそ、なおさら辛かったです。

 

頭で理解すること、

さらに口で言う事は意外と簡単です。

しかし、いざ「自分ごと」になったとき、いかに冷静に余裕を持って行動するか

日々が、その鍛錬なのだと思います。


私自身、コミュニケーションの講師を続けていますが、

私は「できる人」として教えるのでなく、

誰よりも先に失敗をし、失敗から学び、成長している存在として
皆さんと
一緒に歩みたい

そう思って、これからも仕事をしていきます。


何度も言いますが、口で言うのは簡単。

悩みながらでも、やろうとし続ける事でしか
成長できないと思います。

子どもに限らず、誰かを「なんとかしよう」としたときは、うまくいかない。
相手の気持ちに耳を傾け、寄り添い、相手のペースで
支援すること

当たり前だけど、見落としがちな事を、息子に教わりました。

 

ごめんね。そしてありがとう。

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今日も、いつも通り、「宿題は遊んだらやる!」
マイペース続行中(笑)

 

 

 

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